12.23 千年女優 ★3
米評価 ★★★☆☆
芸能界を引退して久しい伝説の大女優・藤原千代子は、自分の所属していた映画会社「銀映」の古い撮影所が老朽化によって取り壊されることについてのインタビューの依頼を承諾し、それまで一切受けなかった取材に30年ぶりに応じた。
千代子のファンだった立花源也は、カメラマンの井田恭二と共にインタビュアーとして千代子の家を訪れるが、立花はインタビューの前に千代子に小さな箱を渡す。
その中に入っていたのは、古めかしい鍵だった。そして鍵を手に取った千代子は、鍵を見つめながら小声で呟いた。
「一番大切なものを開ける鍵…」
少しずつ自分の過去を語りだす千代子。
しかし千代子の話が進むにつれて、彼女の半生の記憶と映画の世界が段々と混じりあっていく…。
千代子役の声優が、全て同じ人だったらすごいなと思っていたけど違いました。
残念。
ストーリー全体がパーフェクトブルー同様、劇中劇をからませながら進んでいます。
千代子の色々な役と共に、千代子本人の心情も描かれていてとても見ていてわかりやすい作品。
でも、最後のあのセリフがあたしは気に食わないです。
「だってあたし、あの人追いかけてるあたしがすきなんだもの」発言。
おい結局メンヘラかよと。
それなら、生涯あの人を追ったままでいてほしかった。
アマゾンなどのレビューでも同意見は結構ありますね。
まあ、その純粋な乙女心わからないでもないけど。
鍵になんらかの問題を抱えているのかと思えばそうでもなかったし。
もう少し、確信にせまる描写がほしかったです。
でもさすがながら、監督:今敏 音楽:平沢進 制作:マッドハウス。
表情や背景描写に、アニメの流れ全て完璧ですね。
今敏ワールド全開です。
圧巻!
来年公開の「夢みる機会」がとても楽しみです。