こめの、えいがぶろぐ

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01.04 インセプション ★3

インセプション [DVD]/レオナルド・ディカプリオ,渡辺謙,ジョセフ・ゴードン=レヴィット  米評価 ★★★☆☆ 主演 レオナルド・ディカプリオ 監督 クリストファー・ノーラン 内容 人がもっとも無防備になる夢を見ている間に、潜在意識の奥深くに入り込み、貴重な情報を盗む“エクストラクト”。 この危険な技術で世界最高の腕を持つ産業スパイのコブは、反対にアイデアの芽を潜在意識に植え付ける“インセプション”の依頼を受ける。 このほぼ不可能とされる任務を成功させるため、コブは世界中からメンバーを厳選し、最強のプロフェッショナル集団を結成する。 だが彼らがいくら周到に計画を立てようが、どれだけ優れていようが、計画を根底から揺さぶる“敵”の存在を、コブはひそかに感じ取っていた…。 ネタばれ注意! 感想 えーどっちー!? 個人的には、コブは虚無に落ちたと思う。 と、いきなりラストを言ってしまいました。 感想いきます。 多重夢の世界ですね。 夢から夢へと渡り歩き、しまいにはそれが現実に思えてしまう。 そして、そこで植えつけられた意識が現実でも思い込んだままで居てしまう。 この作品は、それに打ち勝つこと、そしてそれを利用することが描かれています。 イギリスの数学者ロジャー・ペンローズによるペンローズの階段が出てくるのですが、あの階段は多重夢を三次元化したそのものだと思います。 上がっても降りても階段は永遠に続き、上がることも降りる事も出来ない。 歩いてる最中には分からなくても、それを客観的に落ち着いて傍から見れば答えは簡単というね。 現実か夢かを見分けるために、コマを利用しています。 それが現実なら止まり、夢なら周り続ける。 ラストシーンではいい具合に止まるか回り続けたままかがわからなくなっており、良い締め方をしています! まず作中で気になったのは、「キック」と「虚無」の違い。 「キック」について詳しく書いているので、深く知りたい方はここからどうぞ。 ロバートは、第2階層のホテルのトイレで「夢なら死ねばいい」と銃を頭に向けますよね。 ですが、第3階層で射殺された際は虚無へ落ちてしまっています。 あたし的に 夢の中で死ぬ=夢から覚める の定義がイマイチよく分からなくなる瞬間でしたが、作中で「今回は強い鎮静剤を使用しているから、夢から覚める事は無い。虚無に落ちるんだ。」と言ってましたね。 2回目見てやっと分かりました。 複雑ですねえ。 でもあたしこの定義どうかと思います。 だって怖いじゃない。 自分の生き死で、現実かを見極めるだなんて。 そんな定義だと、モルの様に夢にハマり、そこから抜け出す為に現実で自殺もしくは他殺してしまう輩が出てしまいますよね。 人間の弱い部分だったり、心の深い部分を知る事が大好きなあたしにとって、この映画のテーマや内容は感慨深いものでしたし、だからこそ、とても楽しめた作品でもありました。 個人的になんですが、アーサーが好みです。 代役として抜擢された彼ですが、アカデミー助演男優賞に相応しいと評価されていますね。 顔も役柄も本当に好みです。 そしてロバートに迫るブロンド女性。 吹き替えがにしおかすみこだという。笑 ケン・ワタナベが惚れこんでオファーしたらしいです。 何故にしおか…。 映画全体として話の題材も面白いし、流れもとてもスムーズで2時間半ほどの時間があっという間に過ぎました。 アマゾンやgooなどでレビューを読んでると、監督クリストファー・ノーランがとても頭がよく知的で良い映画作りをするお方との様子。 他の作品も是非見てみたい。 「シャッターアイランド」が類似しているらしいのでそれも近々見てみたいと思います。