01.14 ゾディアック ★3
ゾディアック 特別版 [DVD]/ジェイク・ギレンホール.マーク・ラファロ.ロバート・ダウニーJr.アンソニー・エドワーズ
米評価 ★★★☆☆
主演
ジェイク・ギレンホール
監督
デヴィッド・フィンチャー
内容
カリフォルニア州サンフランシスコで、1960年代後半に実際に起きた連続殺人事件を題材にしている。
この映画のタイトルは、本件殺人犯が地元新聞社「サンフランシスコ・クロニクル」や警察に送りつけた犯行声明文に書いた「Zodiac(ゾディアック)」という名前(偽名)に由来する。
尚、本事件は現在に至っても解決していない。
ネタばれ注意!
感想
実話です。
あたしの大好きな実話ものの映画。
ゾディアック事件に関心をもった新聞社の漫画化が、この事件に取り憑かれ書いた小説「ゾディアック」を元にした未だ未解決の連続殺人映画。
映画の時間は157分と長いものでしたが、「犯人は誰なのだろう。手掛かりはいつ見つかるのだろう。」と観る側をも魅了する映画で長い時間があっという間でした。
ですが、淡々と事件を追うだけの映画なので観る人によってはつまらないかもしれませんね。
前半では、犯人からの声明や、猟奇的な殺人シーン、暗号の解読等と犯人の姿が見えないなりにも鮮明に描かれているのですが、後半になると刑事の推測、グレイスミスの推測だけがただただ映されているだけなので、ちょっぴりあくびが出る内容でした。
退屈な時間だったと呟くレビューも多々ありますしね。
ゾディアックはあれ程まで、周りに救いを求めながら猟奇的な殺人をおかしていましたが、何故ぱったりやめてしまったんでしょう。
空想の世界で殺しをやるより、現実の世界の「捕まるかもしれない。」という恐怖の方が勝ったのでしょうか。
あたしは連続殺人犯の気持ちは分かりません。
ですがこの犯人は実はもう死んでいるのでは?と思ったり。
だって普通の人間なら耐えられないでしょ?
あ、普通の人間では無いから殺人を犯せるんですよね。
失礼。
最後に「グレイスミスは今も尚良い父親である。」とテロップが出ますが離婚しているんですね。
事件を追いまわす彼に嫌気がさしたのでしょう。
もしくは自身や家族の身に危険を感じて奥さんは出ていったか。
まあ、これもやっぱり、あたしには奥さんの気持ちは分かりません。
本人じゃあないからね。
2009年に「真犯人は私の父」とデボラ・ペレスが名乗り出したみたいです。
彼女は7歳の時に、殺人事件を目撃し、警察や新聞社にあてた手紙を書いたと。
そして一番印象的である黒い頭巾に円と十字の刺繍をしたとも。
ですがこれを元に事件は解決していません。
ペレスは虚言癖があるみたいなのです。
この事実について深く知ろうとしたのですが、どれもこれも「彼女は嘘吐きである。」とか「もしかしたらペレスは本当に犯人の娘なのかもしれない。」とか曖昧な表現の記事ばかりだから大して深いヒントを見つけ出す事も出来ませんでした。
残念ながらペレスの父親はもう亡くなっていますし、事件後の月日が経ちすぎたせいもあり証拠も減っている様子。
この事件が解決する日は来るのでしょうか。
なんにせよ、ゾディアックに殺された被害者の冥福を祈ります。