03.06 悪人 ★3
悪人 スタンダード・エディション [DVD]/妻夫木 聡,深津絵里,岡田将生
米評価 ★★★☆☆
主演
妻夫木聡
監督
李相日
内容
土木作業員の清水祐一(妻夫木聡)は、長崎の外れのさびれた漁村で生まれ育ち、恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしていた。
佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代(深津絵里)は、妹と二人で暮らすアパートと職場の往復だけの退屈な毎日。
そんな孤独な魂を抱えた二人が偶然出会い、刹那的な愛にその身を焦がす。
だが祐一にはたったひとつ光代に話していない秘密があった。
彼は、連日ニュースを賑わせている殺人事件の犯人だったのだ…。
数日前、福岡と佐賀の県境、三瀬峠で福岡の保険会社のOL・石橋佳乃(満島ひかり)の絞殺死体が発見された。事件当日の晩に佳乃と会っていた地元の裕福な大学生・増尾圭吾(岡田将生)に容疑がかかり、警察は彼の行方を追う。
久留米で理容店を営む佳乃の父・石橋佳男(柄本明)は一人娘の死に直面し、絶望に打ちひしがれる中、佳乃が出会い系サイトに頻繁にアクセスし、複数の男相手に売春まがいの行為をしていたという事実を知らされる。そんな折、増尾が警察に拘束されるが、DNA鑑定から犯人ではないことが判明、やがて新たな容疑者として金髪の男、清水祐一が浮上する。
幼い頃母親に捨てられた祐一をわが子同然に育ててきた、祐一の祖母・房枝(樹木希林)は、彼が殺人事件の犯人だと知らされ、連日マスコミに追い立てられていた。
一方、警察の追跡を逃れた祐一は光代のもとへ向かい、佳乃を殺めたことを打ち明ける。
光代はその事実に衝撃を受けるが、警察に自首するという祐一を光代は引き止める。
生まれて初めて人を愛する喜びを知った光代は、祐一と共に絶望的な逃避行へと向かうのであった。
やがて地の果てとも思える灯台に逃げ込んだ二人は幸福なひとときを迎えるが、その逃避行が生んだ波紋は被害者の家族、加害者の家族の人生をも飲み込んでいく…。
ネタばれ注意!
感想
第34回 モントリオール世界映画祭:最優秀女優賞
第34回 山路ふみ子映画賞:映画賞、新人女優賞
第23回 日刊スポーツ映画大賞:作品賞、主演男優賞、主演女優賞
第35回 報知映画賞:作品賞、主演女優賞、助演男優賞(柄本明)
第84回 キネマ旬報ベスト10:日本映画ベスト・ワン、日本映画監督賞、日本映画脚本賞、助演男優賞
第65回 毎日映画コンクール:日本映画大賞
第53回 ブルーリボン賞:主演男優賞
第34回 日本アカデミー賞:最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞、最優秀助演男優賞(柄本明)、最優秀助演女優賞(樹木希林)、最優秀音楽賞
キャッチコピーは
「なぜ、殺したのか。なぜ、愛したのか。」
「ひとつの殺人事件。引き裂かれた家族。誰が本当の“悪人”なのか?」
『悪人』(あくにん)は吉田修一原作の長編小説。
賞総なめそたこの作品。
期待しました。
それはもう大いに期待したものです。
そして、がっかりしました。
告白の方が100倍面白かった。
殺人は“悪”だし、いくら理由があったっていくら普段は良い人だからってそんなの関係ない。
日本では殺人は“悪”なのです。
あの大学生だって、殺された女の子だって、どんなに性格悪かろうが殺した方が加害者なのです。
誰が本当の“悪人”?
殺人者に決まってます。
世間はそんなもんです。