こめの、えいがぶろぐ

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05.06 英国王のスピーチ ★3

$こめの、えいがぶろぐ ・ω・  米評価 ★★★☆☆ 主演 コリン・ファース 監督 トム・フーパー 内容 幼少時の恐怖を抱えたまま大人になった“バーティ”ことジョージ6世は現在の女王エリザベス2世の父である。 自己嫌悪の塊でありながら短気な面も持ち合わせた複雑で繊細なこの人物を『シングル・マン』のコリン・ファースが好演。 常に夫を支える頼もしいエリザベス役にヘレナ・ボナム=カーターが気品と極上のユーモアをもたらし、さらに、対等で親密な関係こそが治療の第一歩と信念を持つローグに名優ジェフリー・ラッシュ。この最高の布陣でメガホンをとったのは「第一容疑者」など主にTV畑で手腕を発揮してきたトム・フーパーナチス・ドイツとの開戦前夜、まず自分自身の劣等感と闘った国王に拍手喝采せずにはいられない。 ネタばれ注意! 感想 他サイトのレビューに「手際が良すぎて物足りない」とあったんですけど、私自身もその通りだと思います。 確かに面白いんです。 なんて言っても私の大好きな実話だし。 一国の主が、人前で人を説得させる王が、国民を引っ張って行く立場であるのにも関わらず吃音の為にスピーチが下手。 それを、友情や愛情の力がもととなって克服し、国民から敬愛される国王として成長していくお話。 素晴らしい。 確かに素晴らしいんですけど、肝心の進め方が…。 ライオネルの教えで成長する過程がサラっとしすぎていて印象に残るシーンがあまりないんです。 音楽を大音量にして自分の声を聞こえない状態での録音シーン。 あれ「どうせこうなんでしょ?」って誰でもわかっちゃいますよね? どうせなら、帰って聞かせるんじゃなくて、怒って出てしまう際にかければ「え…俺って喋れてたの?」って振り返って、ライオネルの笑顔とか。 なんだか、どうでもいい余計なシーンが大半で、肝心なシーンが埋もれてしまっていると思います。 もっともっと観る側を惹きつけるシーンを入れてほしかった。 このストーリーを描くうえで話題は豊富ですよね。 ヨーク公の幼少期の話だって、吃音を治す過程だって、兄の不祥事とも言える恋愛だって。 どれをとっても見どころいっぱいなのに全然生かされていない。 やはり英国王たるもの、何か重圧でもあるんでしょうか。 せっかく映画化したのにって思っちゃいます。 それでもやっぱり内容は面白いです。 国王相手に面白いなんて言ったらバチがあたっちゃうかもしれませんが、国王はやはり偉大ですね。 自分自身の劣等感に打ち勝てるなんて、一般人にはとても出来る技ではありません。 さすがです。 と、言うかお兄さんどうなんでしょう。 ウィキとか見ても悪くは書いていないですよね。 でももし日本で、天皇があんな事したらバッシングもの。 あのお兄さんはある意味すごいです。 なんかトロイの木馬のパリスみたい。 そんなわけで、期待して見ちゃったせいか評価は低いです。 だけどまた観たいのでDVDは欲しいです。