07.17 砂漠/伊坂幸太郎 ★3
米評価 ★★★☆☆
著者
伊坂幸太郎
内容
「大学の一年間なんてあっという間だ」入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。
学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。
パワーみなぎる、誰も知らない青春小説。
ネタばれ注意!
感想
面白かった!
私の学生時代に“北”、“西”、“南”ってつく人がいたんだけど、単純にそれを思い出した。
そして、麻雀が出てきたり(私の大好きな)、学生ならではの使命感って言うか若気の至り的な恋愛観だったりも出て来て、すごく懐かしく思えたし、なんといってもこの本に出てくる“西嶋くん”が私の知り合いの“西”がつくひとにそっくりでそっくりで!!
服屋さんで「これ全部ください」とかもうかぶりすぎだし、バイト代を麻雀につぎこんじゃうところとか、なんか変に熱血漢のところとか、意味のない敬語とか、もう同じ過ぎて来て読んでてすっごく面白かった。
サン=テグジュペリもちょいちょい出て来て、ますます「星の王子様」を読むのが楽しみ。
小説そのものとしては伊坂さんらしい、普通の日常を、仙台メインで描いて、色んなキャラが立ってて、そこに事件も起きたりして、って本当にそう、伊坂さんらしい作品。
私の学生時代の主観がなかったら、そんなに面白くもないかなって。
ただ短銃に一般的な学生の日常を書いてるだけで面白みに欠ける
なんてことはまるでない。