09.10 くまのプーさん ★5
米評価 ★★★★★
監督
スティーヴン・J・アンダーソン / ドン・ホール
製作総指揮
ジョン・ラセター
ストーリー・アーティスト
バーニー・マッティソン
アニメーター
マーク・ヘン / アンドレアス・デジャ
内容
しっぽをなくしたイーヨーのため、「イーヨーのしっぽを捜すコンテスト」をしていたくまのプーさんたち。
ところが、クリストファー・ロビンが謎の怪物にさらわれてしまう。
早速助けに向かうプーさんたち。
しかし失敗ばかりしてしまい、クリストファー・ロビンをなかなか救出することができず……。
ネタばれ注意!
感想
完全保存版をこよなく愛する私にとって最高の作品でした。
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上記の完全保存版とながれは一緒だと思います。
クリストファー・ロビンの部屋の実写から始まり、プー達のぬいぐるみの紹介で、おなじみのプーさんソング。
そして、お腹を空かしたプーさん登場。
あいにく家にはハチミツがないので、森中を探し、蜂の巣をつつくも失敗。
仲間にハチミツをたかり、その途中でイーヨーのしっぽ紛失のため、全員で策を思案。
オウルのKY発言により全員を巻き込む、空想の怪獣が出現。
途中、ティガーによるごっご遊びあり、プーのハチミルゲシュタルト崩壊あり。
例のごとくプーがハチミツにより、はまり全員で救出。
ピグレットのボケもありつつ、オウルのボケもありつつ、全員でつっこむとおもいきや全員ボケっていう。
結局は、救出。
クリストファー・ロビンによる壮大なネタばれ。
全員が笑顔。
最後はクリストファー・ロビンによるお約束「プーのおバカさん(Oh, silly ol' bear)」
っていう。
完全保存版との相違点は、特にみられません、といっても過言ではない。
プーにピグレット、カンガとルー、ラビット、オウル、ティガー、イーヨー。
全員がキャラ立ちしているので、プーマニアなら今作の流れも容易に想像できます。
でも、その想像通りに動くプー達が可愛くて!
キャラが全員、可愛い!
何と言っても、CGなり3Dを使用しない、純粋に手描きスタイルにこだわった作画がとっても好印象。
……の反面、手書きスタイルにこだわっているだけで、アニメ作成に使用した機材やソフト等も昔のままなのかな?っていう疑問は少々あるんですけど。
今回も文字に助けられるシーンが満載。
アニメーションの部分では、コップからカップ~たらいとつたわるシーンの描写がとても好きです。
プーさんて、ほのぼのとしたアニメーションだったり、本ありきの進み方だったりで、絵がとても優しい印象を受けるんですけど、完全版の“ズオウとヒイタチ”シーンであったり、今作のカップづたいのシーンであったり、ピグレットが単身、森を進んでいくシーン。
たまに、人間の心をザワザワさせ、不安を煽るシーンが挟まれるんです。
私はその、「どうだ、怖いだろう」という、まさに“怖いシーン”が好きなんです。
だって、その怖いシーンの後には絶対、全員が笑顔でいられるシーンが待っているんですもの。
本編は69分と、映画としては短いので、子供も集中して見ていられる時間です。
例えばこれがDVDになって、家で見るとしても、目に優しい時間ですよね。
私自身、プーさんは大好きな作品で、昔から「子供と一緒に観たい!」と考えてました。
子供が幼い頃からみせてきた作品なので、それを映画館で一緒に観れるなんて、すごく嬉しいです。
今作は、クリストファー・ロビンが学校に行ったあとの話しです。
「僕はこれから、何もしない事ができなくなるから、プーは100エーカーの森で、“何もしない事”をしてね」
と、クリストファー・ロビンがプーに頼んだ前作。
それに続く今作なので、未だクリストファー・ロビンがいない時間に慣れていないんでしょう。
“スグモドル”だなんて、クリストファー・ロビンはアレですね。
もうお兄ちゃんですね。
人に(人?熊に?)対して、気遣いが出来る子供。
そして、ちゃんとみんなにわかりやすいように説明だって出来る子供。
プーの手をひきながらも、プーがいることで学び、大人になっていく子供。
クリストファー・ロビンみたいな子供が理想です。
まあ、実際のクリストファー・ロビンがどんな人間なのか知りませんけど。
大満足です。
星4つかなと思ったのですが、やっぱりプーさんは映画としてアニメとして最高作品なので、5つです。
完全に好みの問題です。
本作が始まる前に、ネッシーとアヒルのおもちゃの短編アニメ「ネッシーのなみだ」がはさまれています。
この作品の内容は単純明快なのですが、伝えたい事がとても良いです。
最後の「諦めちゃだめ、そして泣きたい時は泣いてもいい」っていう言葉。
やっぱりディズニーって子供向けでもあり、大人向けでもありますよね。
大人目線で見ると、考えさせられる内容です。
そして、子供目線では、これから成長していく上で大切な事を教えてくれます。
わたし、このDVD買います。
絶対買います。
今作はエンドロールまでもこだわりましたよね。
いつも、エンドロールに差し掛かると、席を立つ人が居たりするのですが、今回はみなさん座っていました。
そして、座っていて正解!
なんと、“スグモドル”登場!!!
最初から最後までずっと楽しめました。
プーさんが大好きです。
でも、あの中ではカンガの偉大なるお母さんぷりが大好きです。
子供がちょっとやそっと騒いでも微動だにしないっていうね。
あんな穴で編み物できるお母さんはいないですよ。
--本作挿入歌メモ-----------
スコア
くまのプーさん(Winnie the Pooh)
おなかが鳴ったよ(The Tummy Song)
とてもたいせつなこと(A Very Important Thing to Do)
スグモドルの歌(The Backson Song)
2人なら最高(It's Gonna Be Great)
ハチミツがいっぱい(Everything Is Honey)
ハチミツがいっぱい~フィナーレ(Pooh's Finale)
ソー・ロング(So Long)
サウンドトラック
メインタイトル/くまのプーさん(Main Title Sequence / Winnie the Pooh)
みんなにあいさつ(Pooh Greets the Day)
ティガーっぽくならなきゃ(Get You Tiggerized!)
謎のメッセージ/スグモドルはどんなやつ?(Woods and Words / The Backson Song)
イーヨーの尻尾はどこ?/ハチミツをどうぞ(Eeyore Needs His Tail / The Winner Song)
ピクニックとハチの巣(Picnic and Beehive Chase)
100エーカーの森でスパイゲーム(Hundred Acre Spy Game)
落とし穴にはまった/風船と追いかけっこ(Stuck in the Pit/Balloon Chase)
ハニー・ハッピー・エンディング(A Honey Happy Ending)
くまのプーさんの組曲(Winnie the Pooh Suite)