読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

こめの、えいがぶろぐ

映画を毎日観たい

小説@誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国 / シルヴァーノ・アゴスティ ★2

誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国/シルヴァーノ・アゴスティ ¥1,260 Amazon.co.jp  米評価 ★★☆☆☆ 著者 シルヴァーノ・アゴスティ 翻訳 野村雅夫 内容 秘境のユートピア「キルギシア」では…1日3時間以上働く人はいない。 残りの時間は自分自身のために使う。 政治家はボランティア。 学校は「人生の谷」と呼ばれ、勉強がなく学びがある。 18歳を迎えると1軒の家が贈られる。刑務所はなく、警察官もいない。 武器の墓場がある。 誰かと愛し合いたいと思ったら、みんなにそれがわかるように、胸に小さな青い花を飾る。 各家庭に菜園があり、お年寄りが耕す。 お年寄りは「人生のマエストロ」と呼ばれる…。 ネタばれ注意! 感想 イタリアで映画監督に作家にと活躍をする、シルヴァーノ・アゴスティの大ベストセラー小説。 私がこの作品について知ったのは、野村雅夫氏のブログからです。 このブログから、公立精神病院が廃絶されたイタリア、大熊一夫氏著書の「ルポ・精神病棟」「精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本」が気になったのですが、シルヴァーノ・アゴスティが映画監督ということもあり、興味がそちらに傾いたので、即日購入しました。 内容は上記やタイトルにもあるように、1日に3時間しか働かない国について描かれています。 描写は主人公から送られてくる手紙に、この国の詳細が書かれているという。 感想を結果から言えば、私はちっともこの国に惹かれなかったですし、こんな夢物語は共感できません。 なので、星は少なめの2です。 が! この作品、小説というよりメルマガというか手紙として読む文には大変面白かったんです。 翻訳した野村雅夫氏の力量が高かったのか、あの洋書特有の訳した時に出る変な言い回しもなく、違和感なく読み続けられました。 確かにこの作品内の国、キルギシアについては、「なわけないだろ」と思うのですが、それは多分私が根っからの日本人だからでしょう。 感想からは脱線するのですが、私が働く上で前から思っているんですけどね。 大体日本人は最低で8時間労働じゃないですか。 そうすると3時間だと午前しか働かないことになるんですよ。 9時から12時。 私、午前をマックスで働いたことってあんまし無いんですよね。 大体が午前にこれから行う仕事の段取りを済ませて、午後に全力投球するんですよ。 で、間に合わないものや、そのデバック処理的な作業を残業で済ますという。 鼻っから残業が予定に含まれている働きかたなんですよね。 なので、この「1日3時間労働」は私には向かない。 かえって効率が悪いわけなんですよ。 でも、これに出てくる子供の学び方については少し同意します。 子供って自分の得意分野は大人がびっくりするくらい伸びるんですよ。 そして義務教育内での子供の本業は遊ぶ事だろうと。 これは私の育児方針?とあっていたので賛成です。 学ぶ場を大人が与えてあげ、子供に学ぶ意志を託す。 「勉強しろ!」って言うんじゃなくて子供が「なんで?」って疑問にもったことを自分で解決させ、学んでもらう。 これは、子供との信頼関係があっての子育てですよね。 とっても素敵です。 この本は「ああ、こうゆう国に住みたいな」って読む本じゃなく、「こうゆう育て方や過ごし方もいいんじゃない?」って読む本かな。 求婚中の人間が、青い花を持つっていうのも、なんだか本当にそんな場面に出くわしたら面白いですよね。 主人公が案内人にさっと花をもらう描写とか、なんだか映画的描写で面白かったです。 シルヴァーノ・アゴスティの映画も観たいな。 だからこのイベントがすごく気になる今日この頃。 近々行われるイベントの詳細------------------------- 「イタリア映画界の異端児~アゴスティの世界」特集上映 作家であり映画監督であるシルヴァーノ・アゴスティの長編劇映画6本とアゴスティについてのドキュメンタリー1本を含めた計7本を特集上映します。 アゴスティの著書も映画館にて販売します。 開催期間は2011年12/3(土)~16(金)2週間 日時: 2011年12月3日土曜日, 10:00 場所: 吉祥寺バウスシアター, 1-11-23, 武蔵野市吉祥寺本町, 東京都, 日本 1800004